名人戦や棋聖戦の七番勝負のように持ち時間が長い対局は、2日かけて1局を打ちます。1日目の終わりに、次の一手を紙に書いて封筒にしまう。それが「封じ手」です。
POINT 01
1日目の最後の一手は、紙に書いて封をする。
1日目の終了時刻が近づくと、手番の棋士は次の一手を盤に打たず、用紙に書き込みます。用紙は封筒に入れて封をされ、立会人が翌朝まで預かります。
2日目の朝、立会人が封を開けて手を読み上げ、盤上にその石を置いてから対局が再開します。
- 封じるのは、その時点で手番の棋士
- 封じ手を考える時間も、持ち時間から使われる
- 2日目は、封じ手の開封から始まる
POINT 02
「ひと晩考えられる」不公平をなくすため。
もし1日目の最後に普通に打って終わると、相手はその手を見たうえで、ひと晩じっくり次の一手を考えられます。封じ手にすれば、どちらも相手の手が分からないまま夜を過ごすことになり、条件がそろいます。
だから、どの局面で封じるかも駆け引きのひとつ。分かりやすい一手を封じることもあれば、難しい局面であえて封じることもあります。
POINT 03
1日目の夜は「封じ手予想」を楽しむ。
中継や解説では、1日目の終わりに「封じ手はどこか」がよく話題になります。候補をいくつか挙げておき、翌朝の開封で答え合わせをする。2日制のタイトル戦ならではの楽しみ方です。